30日に告示される沖縄県知事選挙。ただの地方の首長選と違って、沖縄には基地問題が絡むため全国的に注目を浴びているのだが、そんな中、最近、選挙以外にも注目されていることがある。辺野古への基地移設問題に絡む巨額の利権や補償だ。それを狙って様々な人々が群がっているという。その中には反社会的勢力や防衛省関係者までいるというから驚きだ。
30日に告示される沖縄県知事選挙。ただの地方の首長選と違って、沖縄には基地問題が絡むため全国的に注目を浴びているのだが、そんな中、最近、選挙以外にも注目されていることがある。辺野古への基地移設問題に絡む巨額の利権や補償だ。それを狙って様々な人々が群がっているという。その中には反社会的勢力や防衛省関係者までいるというから驚きだ。
さっそくSMバーへの支出が騒がれ始めた宮沢洋一経産相。仮に彼がSMバーに行っていようが個人的趣味をとやかく言うつもりはない。そんなことよりもっと注目すべきことがある。よくドラマのセリフ等で「いいニュースと悪いニュースのどちらが聞きたい?」というのがあるが、まさしく宮沢氏の就任によって相反する2つのニュースが飛び込んできた。いいニュースは消費増税の延期、悪いニュースはまたしても地元企業との癒着、つまり政治と金の問題だ。
今から半年以上前の2月に我々は《高島市長の影がチラつく「渡辺通り暴走事故」の「脱法ハーブ犯」》という記事を書いているが、この事故の犯人、荒木祥平容疑者がやっと逮捕された。荒木容疑者は警察の取り調べに対して様々な供述をしているが、その内容が漏れ伝わってくるにつれて、チラついていた高島市長の影はますます色濃くなり、事故当時に囁かれていた噂は、噂というレベルを越えて疑惑になりつつある。危険ドラッグと市長。対極にある2つのワードがなぜ結びつくのか。
安倍政権が頭を痛めている11月16日に投開票される沖縄県知事選挙。辺野古埋め立てを承認した仲井真知事に対して、自民党に属していた翁長雄志・前那覇市長がオール沖縄を旗印に「基地反対」を掲げ、保守分裂の状態だ。選挙情勢は五分五分かと思いきや、基地反対に呼応した革新各派が翁長支援にまわったため翁長氏が優勢といわれている。だが、ここにきて事態が変化しつつある。翁長の支援者が離れつつあり、仲井真氏が逆転する可能性が出てきた。選挙まであと約一ヶ月。沖縄に今何が起きているのか。
今日、10月14日、北橋健治北九州市長が正式に自民党単独推薦を受けることを発表した。マスコミは、北橋市長が自民党の話を受けるかどうかという論調を展開していたが、我々の読み通り、北橋市長は受けた。だが、この報に驚き慌てた者がいる。自民党の独自候補擁立派のバックにいた中村明彦県会議員、西川京子国会議員らだ。「北橋の立場からして、そんな話は成立しない」とタカをくくっていたのだ。
昨年の10月8日にスタートした「メディア政経9」ですが、おかげさまで1年続けることが出来ました。皆様のお力添えがあっての我々です。心より感謝申し上げます。これからも、よりよい記事をご提供させて頂くべく日々精進いたしますので、今後共何卒よろしくお願い申し上げます。
《1週年ということで無料公開させて頂きます》
注目される福岡市長選と北九州市長選だが、両選挙とも自民党は分裂選挙になりそうだったが回避されたようだ。
福岡市長選では、元市議の北嶋雄二郎氏が立候補を表明したことによって、反高島市長の市議たちが結集しようとしたのだが、県連の締め付けによって断念。県連も市議会も高島市長を支援することでまとまった。
前回報じた北九州市長選では、独自候補擁立派と北橋市長推薦派で市議会自民党は割れていたが、単独推薦することで分裂を回避、一本化がなされた。
これら、自民党がひとつになるためには、ある政治家の協力がなければ実現しなかっただろう。
蔵内勇夫県議団長だ。
福岡市長選で、北嶋氏の元に反高島派の議員が結集しようとしていたことは前述したが、これを阻止することに大きな役割を果たしたのが蔵内県議だったと言われている。そもそも高島市長の後ろ盾は麻生副総理だが、高島市長に反感を持つ財界、政界の重要人物に頭を下げて回り、麻生副総理を支えたのは蔵内県議だった。
北九州市長選の時も同様だ。麻生副総理が独自候補擁立をぶち上げたものの適任者がいなかったため、北橋市長を単独推薦するという奇手を使ったわけだが、これを実現出来たのは、北九州市議の重鎮、片山尹氏との太いパイプを持つ蔵内県議の働きがあればこそだ。やはりここでも麻生副総理のメンツを守ったのは、やはり蔵内県議だったと言える。
これら表層だけを見れば、麻生副総理と蔵内県議は蜜月関係のように思えるが、そこまでの関係ではない。決定的に対立した過去がある。それは2011年の福岡県知事選挙の時まで遡る。
福岡県知事選挙に立候補を表明した蔵内県議に対して、麻生副総理は現在知事の座にある小川洋氏を推し立てて対抗した。
自民党県連本部の推薦を得た蔵内県議に対し、麻生副総理は分裂選挙も辞さずという構えを示して、蔵内県議を立候補辞退に追い込んだことは有名な話である。その後、2人は手打ちをしたと囁かれてきたが、それでも2人の間には隙間風が吹いていた。
ところが武田良太衆議院議員の県連会長時代に2人は接近する。
会長としての権威を振りかざし、人事はもとより、衆議院選挙や県会議員補欠選挙での候補者選定においても横車を押す武田氏を会長から外すことを麻生副総理と蔵内県議は画策。後任に松山政司氏を推すことでも2人の意見は一致した。現在の「武田VS麻生・蔵内」という図式が県自民党で作られたのは、この時からだ。
麻生副総理と蔵内県議は互いに同盟関係ではある。だが、腹を割って打ち解け合うほどまで関係は深くない。探りあいは今でも続いているのだ。
北九州市長選ではその弊害が出た。麻生副総理が打ち出したものの、いっこうに決まらない独自候補擁立。秘策はあるのか。互いの腹を探りあう膠着状態が続いたが、それを打破した政治家がいた。大家敏志参議員だ。
大家氏は県議時代、反主流派、つまり反蔵内派だった。ところが反主流派がバラバラの状況に陥り、蔵内派に転身。その後、蔵内氏ら県連執行部の決定によって、前々回の参議院選挙の候補者に選ばれ当選。それ以降、蔵内氏とは盟友だ。
麻生氏と蔵内氏の間に入り、潤滑油となることによって両者と話し合い、麻生副総理の顔をつぶすことなく自民党をひとつにまとめあげたのだ。
麻生、蔵内、大家の3議員の歯車がうまく噛み合ったからこそ、自民は分裂を回避したと言える。
だが、この3者が手を携えた目的は、単なる分裂回避だけだったのだろうか。そこには、ある目的が透けて見えはしないか。
山崎拓、古賀誠と次々に大物議員が政界から卒業していく中、麻生副総理も卒業は近い。その麻生副総理の座に狙うのは武田良太氏だ。
武田氏に対抗するのは、先に触れた麻生・蔵内連合だ。そこに大家氏も加わるかも知れない。彼らの戦いは必ず激化する。福岡市、北九州市の2つの首長選で分裂を回避させたのは、武田軍との今後の戦いのための地ならしなのかも知れない。
混迷してきた北九州市長選挙だが、どうやら決着がつきそうだ。これまで独自候補擁立にこだわって来た麻生太郎副総理が、現職の北橋健治市長が自民党単独推薦を受け入れるならば、という条件つきで支援を明言したためだ。北橋市長はマスコミに対して「正式に話を聞いていないのでお答えしかねる」と答えを濁したが、水面下では交渉済み。北橋市長はこの条件を飲むつもりだ。ここに至るまでの道のりは平坦ではなかった。北橋推薦派と独自候補擁立派の激しい駆け引き。振り上げた拳を下ろせなかった麻生副総理。手に汗握るギリギリの攻防が繰り広げられていたのだ。
工藤会壊滅作戦の第2幕が始まった。10月1日、すでに逮捕されていた工藤会総裁の野村悟容疑者、会長の田上不美夫容疑者を組織的殺人未遂容疑で再逮捕し、新たに同容疑で、同会ナンバー3で本部長の菊地敬吾容疑者ら7人を逮捕。3日までに勾留や服役中、または指名手配されていた組幹部7人を逮捕し、合計でトップ3人を含む16名の組幹部が逮捕された。今まで工藤会に手をこまねいていた福岡県警が、なぜこれほどまでに同会に対して壊滅的なダメージを与えられたのか。そこには県警の徹底した情報統制と撹乱作戦があったのだ。
北九州市と福岡市の市長選挙が注目を集めているが、その狭間、古賀市の選挙もだいぶ熱を帯びてきた。二期目を目指す竹下司津夫市長に挑むのは、9月30日現在、元県議で自民党推薦の前田宏三氏、市議の松島岩太氏だ。竹下市長には、過去、週刊朝日の記事になったセクハラ問題があり、名誉毀損で訴えたが敗訴。だが竹下市長は強気だ。新証拠が見つかったとして再審請求を行っているからでもある。それゆえか、反竹下派の市議たちの追及も弱い。このまま行けば竹下市長の当選は固そうだが、まだ出馬が噂される議員もおり、乱戦の気配が立ち込めている。
来週末、工藤会総裁の野村悟容疑者、会長の田上不美夫容疑者の勾留期限が相次いで切れる。起訴まで持っていけるか、それとも別件で再逮捕するのかが注目されているが、もうひとつ、今回の工藤会捜査で注目されているのが、福岡県警本部長の樋口真人氏だ。昨年6月の着任時の会見では、「改正暴力団対策法や県暴力団排除条例の活用や未解決事件の徹底した捜査を行う」と強調。今回の野村容疑者逮捕の時も本部長自ら会見を行うという力の入れようだ。この樋口本部長が工藤会捜査で、ある問題をクリアすれば大出世するのではないかと囁かれているのだ。