1月, 2015年
追悼 衆院選でJAの姿勢に怒りを感じていた「横大路廣章」
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福岡農業界、いや、日本農業界で活躍してきたJA粕屋農協前組合長・横大路廣章氏が21日、永眠された。
18日夕方、新年会に向かう途中で倒れ、意識不明のまま、ご家族・友人の必死の願いにもかかわらず息をひきとった。死因は脳内出血。享年65歳。まだまだ活躍を期待される中での本当に残念な死であった。
23日の葬儀には、氏を知る多くの人がつめかけ、葬祭場の1階、2階は満席となり、建物の外にまで弔問客はあふれるほど。いかに横大路氏が多くの方に信頼され、愛されてきたかがよく分かる。
JA粕屋組合長としての氏の活躍は語り草になっている。
不採算部門を整理統合すると共に、都市近郊型農協としての特質を生かしてアンテナショップを開設。福岡県内JAでもトップの業績をあげるまでにJA粕屋を育て上げた。脳溢血で一昨年倒れたものの不屈の精神力で立ち直り、昨年6月に組合長を退くまで地域の農業の発展、組合員のために、休む間もなく働き続けた。
退任後は、コストダウンした有機農法の展開のために、九大名誉教授とともに、耕作現場や県、市、町などの役所をまわり普及を訴えた。自民党県議団団長の蔵内勇夫県議も「横大路さんの有機で日本の農業を変えるという話はダイナミックで、地方の再生の可能性をそこに感じた」との談話を残している。
そんな横大路氏は晩年、TPP反対の立場からこう語っていた。
「この問題は、メリット・デメリットなどという観点からみてはならない。極めて哲学的な問題なのです。日本人の民族としての根底、魂に関わる問題として考えなければいけない。日本民族を日本民族たらしめたのは農業をはじめとする第一次産業だ。人間と自然の営みは、われわれの根底にあるもので、それを破壊することには徹底的に反対しないといけない。私は断固として闘うつもりです」
この考えは、東日本大震災から立ち上がった人々に学んだものだったという。
「復興に立ち上がった東北の人々の絆に日本民族の持つ共同的な存在としての本質を感じました。共同作業の中で、培われてきた日本人の魂、これこそが地方の未来、日本の未来を切り開くものだとして確信したのです」
だが、氏は昨年末の衆議院選挙で、福岡県の一部のJAの対応に強い怒りを感じていた。
「農協解体を進める勢力を応援すること自体、自らの死を準備するものでしかない。TPP反対を掲げる人物をもっと積極的に応援しなければ、組合員に対して、これまで語ってきたことが口先だけのものになってしまう。人の縁も、組織の繫がりもあろうが、大切なのは日本の農業の未来を創りだすために、一致団結することだ。それなのに自分たちを潰す政策を推進する候補者を応援するとは何事か」
そのためか、佐賀知事選でJA側の勝利を、お隣の話とはいえ氏はことのほか喜んだ。この勝利を全国に拡げなければならない。そう熱く語っていたのだが・・・
道半ばにして斃れることの無念さはいかばかりのものだったろう。氏のご冥福を心よりお祈り申し上げる。
「北九州市長選」自民本部来援の「妨害電話」をした「中村明彦」県議
圧倒的な得票数で北九州市長のイスを守った北橋健治氏。得票数は次点の三原朝利氏の4万票を遥かに凌ぐ20万票あまり。この圧勝は、民主党出身の北橋市長がある意味、党や連合を捨て、自民党単独推薦を受け入れたからこその結果といえるが、この自民党単独推薦という奇策は、もとはと言えば、独自候補擁立にしくじった自民党が苦肉の策として、捻り出したのがだったものだが、この提案に最後まで抵抗したのが中村明彦県議だ。中村県議はなんとか三原候補に自民党推薦を出させようとしたが叶わなかった。その恨みがあったのか、市長選中、県連に北橋氏への妨害とも言える電話を入れていたという。
セガサミー「里見会長宅銃撃事件」に見え隠れする「暴力団」と「反日マフィア」
去る1月14日未明、セガサミーホールディングス会長兼社長の里見治氏宅に銃弾が打ち込まれた。セガサミーの里見氏は国内最大手のパチンコ・パチスロメーカーのトップというだけでなく、安倍首相をはじめ、政財界に広い人脈を持つ有名人だ。近年では、日本でのカジノ構想が具体化するにつれ、頻繁にその名前を聞くようにもなった。そのため今回の発砲事件もカジノ利権に絡んだものではないかと報道されているが、実際のところトラブルの原因などは分かっていない。だが、これまでの里見会長の動きを追っていると、ある影が見えてくる。
北九州市「北橋市長」再選確実でも次の選挙で「クビ」を切られる!?
1月25日に投開票を控えた北九州市長選。これまで我々はこの市長選について様々報じてきたのでご承知の方も多いと思うが、民主党出身の北橋健治市長は今まで敵対していた自民党の単独推薦を受け入れることで、当選を確実のものにしたことわけだが、決して北橋市長の身が安泰というわけではない。おそらく北橋市長はまだ想像もしていないだろう。再選後、自民党の飼い犬のように使われることを。そして日々、様々なプレッシャーをかけられ、挙句、任期満了を持ってお役御免とばかり捨てられる可能性が高いことを。
統一地方選「県議選行橋選挙区」注目が集まる「消えた5000票」の行き先
我々が度々記事にしてきた武田良太議員VS麻生太郎・蔵内勇夫連合の戦い。統一地方選挙でこの構図で戦いが起きるのが、豊前市、京都郡、行橋市、田川市、田川郡の5つと言われている。その中で最も激戦になると見られているのが行橋だ。昨年4月に行われた行橋地区の県議補選でも同じ構図で戦いが行われたが、この時、本来投票されるはずだった5000票が突然“消えて”しまった。そのため票読みが大きくハズレてしまったわけだが、統一地方選ではこの消えた5000票に注目が集まっている。
統一地方選「福岡県議選中間選挙区」貞末VS片岡はどっちが有利か?
総選挙は終わったのもつかの間、これから統一地方選挙がバタバタと行われることになるが、福岡で注目されているのが、県議選の中間選挙区(定数1)だ。有力な候補者は現職県議の貞末利光氏と、中間市議会前議長の片岡誠二氏の2人。福岡県警や工藤会といったキーワードが飛び交い、麻生太郎副総理、武田良太衆議員など大物を巻き込んだ乱戦となっているのだ。
マスコミが注目する「工藤会」捜査第三の矢はなにか?
昨年の福岡で起きた最大の事件と言えば、やはり工藤会壊滅作戦だろう。県警の威信をかけた捜査だったゆえに、否が応でも「次の捜査はいつ行われるのか」ということに注目が集まる。福岡のマスコミも一体いつ、どんな事件で捜査が行われるのかに神経を尖らせているのだ。だが、情報を集めてみると、我々が当初想定していた「第三の矢」の趣は少々異なってきたようだ。
「工藤会壊滅作戦」成功で福岡県警本部長「栄転」気になる異動先
今年の福岡県警本部は例年と違って明るい年越しを迎えたようだ。それもそのはず。念願だった工藤会の抑え込みがほぼ成功したのだから暗いわけがない。その陣頭指揮を取った福岡県警本部長の樋口真人氏にも明るい情報が飛び込んできた。我々も記事にしたが、年末から噂されていた1月の人事異動がにわかに注目を浴びているのだ。
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