ある産廃業者の告発 第二弾(上) - 九州情報サイト メディア政経9

九州情報サイト メディア政経9 > 企業 > 産業廃棄物 > ある産廃業者の告発 第二弾(上)
ログイン



カテゴリー
広告PR

ある産廃業者の告発 第二弾(上)
2023年12月22日(金)

  6月27日、6月30日、7月4日と3回つづけて、ある読者からの寄稿文を掲載した。「福岡県以外で発生したゴミが宮崎県に持ち込まれている」として、告発するものだった。

 様々な県で発生した産廃が宮崎県の(株)ダストワールドクリーンが運営する安定型処分場に持ち込まれているというものだった。

 宮崎県は、県外での産廃の受け入れはしていないが、福岡県内で発生した産廃(中間処理をしたもの)は受け入れを許可している。もちろん、許可にあたっては様々な決まりがあり、産廃の量や内容、発生過程や搬入経路など、細かく提出しなければならないことになっている。

 この「福岡県内で発生した産廃の受け入れ」を逆手に取って、全国のあちこちの県で発生した産廃を、「福岡県産」と“産地偽装”することによって、宮崎県にぞくぞくと違法に産廃が運び込まれているという。その実態を紹介したが、詳しくは以下のリンク(https://www.media-9.jp/?p=3524)を見てほしい。

 今回は、前回寄稿してくれた読者から再び、産廃行政のデタラメを告発したいとのことで、寄稿文が寄せられた。以下はその寄稿文である(文章は分かりやすいように多少手を加えてある)。

 

 前回、宮崎県の(株)ダストワールドクリーンの安定型処分場に運び込んでいるいくつかの業者を紹介したが、新たに紹介したいのが(株)TOM開発である。産廃の中間処理や産廃の運搬などを行っている。

 産廃を運び込むトラック

産廃を運び込むトラック

この会社は福岡県内の会社のため、宮崎県に運び入れるのはルール違反でも何でもない。ただし、宮崎県内に運び入れている産廃が福岡県産であれば、である。

1703121012866

 実は手元にTOM開発の「処理施設処理実績報告書」と「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」がある。それを見て実績総トン数や実績立米数などを計算すると、70~75%が福岡県以外で発生した産廃であることがわかる。つまりは、福岡県産でない産廃をダストワールドクリーンに搬入していることになる。

 

 そもそも処理実績報告書と状況報告書の数字に乖離がある。例えば(有)吉野開発への処分量は処理実績報告書では3400トン以上となっているが、状況報告書では700トンしかない。

 そもそも3400トンを25トンのトレーラーで運搬した場合、134台必要で、TOM開発の処理能力を考慮すると運搬ペースに疑問の余地が残るのだ。

つづく

記事全文を閲覧するには有料読者登録が必要です。
ユーザーの方はログインしてください。
新規ユーザーの方は有料購読登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  
カテゴリー: 産業廃棄物 
広告
過去1ヶ月間でアクセスが多い記事
広告PR

Back to Back

月別アーカイブARCHIVE