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カテゴリ: 暴力団

2017年11月17日(金)

世代交代!?変わりゆく福岡「暴力団」勢力図

 2014年秋の福岡県警による工藤会頂上作戦により、トップの3人をはじめ多くの組員が逮捕。壊滅的な打撃を受け、組織は大きく様変わりしてしまった。しかし、様変わりしたのは何も工藤会だけではない。もうひとつ福岡の大きな暴力団、道仁会や浪川会も大きく変わりつつある。

2017年11月03日(金)

無料公開 工藤会総裁「野村悟」被告の初公判

 10月31日。その日、福岡地裁は緊張感に満ちていた。所得税法違反に問われた工藤会総裁の野村悟被告の初公判が行われるためである。

 公判が行われる本館302号法廷の廊下には約350人弱の傍聴希望者が並んでいたが、一般に用意された席はわずか10席のため抽選が行われた。

 そして、公判の開始時間の午後3時半ごろになると、マスコミの撮影などが行われ、それが終わるとマスコミの記者などが着席。午後3時40分ごろ、2人の屈強な刑務官に両脇を挟まれた手錠、腰縄姿の野村悟被告が入廷してきた。

 2014年9月に逮捕され3年余。はじめて公の場に姿を現した。

 傍聴席の家族にも入廷の際に一瞥をくれただけで、検察側、裁判長席に目を向けたままだ。紺色のスーツに真っ白なワイシャツ、初めて公の場に出ることを意識したものと思われる。

 頭に白いものは目立つがそれ以外に拘禁生活の疲れを感じさせるものはない。肝臓を患っているという噂も囁かれていたが、顔色もよく被告席に座っている姿も背筋が伸びている。 遅れて金庫番とされる山中政吉被告も入廷(同罪で起訴)。山中被告は野村被告から離れた席に着席した。

 弁護団、検事側はともに6名。

「木村博幹事長の公判では弁護士が2~3人だったはずですから、6人は多いですよね。こんなに人数が必要なのかなと思いましたが、そこはやはり総裁というところでしょうね」(担当記者)

 公判はたんたんと進む。検察が起訴状を朗読。被告人の認否を裁判長が尋ねると、野村被告は「起訴状で私の収入や所得といわれているものは私のものではありません」と静かだがはっきりした口調で答えた。山中被告も「野村さんのものではありません」と答える。では工藤会のものということか、という裁判長の問いかけに「工藤会のものです」とこれもはっきりした口調で答えた。

 冒頭陳述で、検察側は工藤会が建設業者、パチンコ業者などから集めたみかじめ料約8億1千万円を個人所得にしながら別人名義の口座に隠し、所得税3億2千万円を脱税したと述べ、工藤会に入るみかじめ料のうち、組の運営にあてられていたのは1割にすぎず、残りは最高幹部たちが自分のものとしていたと指摘。とくに野村被告は溝下秀男工藤会総裁が亡くなって以降は、6割以上を得ていたと述べた。

 しかし、弁護側は冒頭陳述は意外だった。この事件が「法の前における平等」という考えから逸脱したものであることをまず指摘したのだ。「暴力団ということで、社会一般なら所得税違反にならない件で逮捕された。さらに15年前の事件で逮捕されるなど著しく不当な捜査である」と工藤会捜査の不当性を訴えたのだ。

「いや、いずれ捜査があまりにも差別的だということは主張するだろうとは思っていましたが、冒頭陳述からそこを指摘してくるとは思っていませんでした。検察は、工藤会は凶悪犯罪組織であるというイメージづくりをしていますが、それに対抗する意図があったのかもしれません」(同)

 工藤会はこうした主張をするためだったのか、傍聴禁止令が出ていたようだ。

「警察を挑発することになるし、大勢で押しかければ騒動になりば、“やはり工藤会は極悪の暴力団だ”と宣伝される格好の材料になってしまいます。そのため傍聴には行くなという指示を現在の幹部が出したそうです」(事情通)

 そういえば、たしかにスーツ姿の県警の刑事が入り口や裏口、法廷廊下など、あちこちで不審な者がいないか目らせていたが、思ったより警備が少なかった。

「どうも工藤会組員が傍聴に来ないという情報が入っていたようです。組員が大挙して押しかけてくるとなればあんなもんではないでしょう」(担当記者)

 いささか拍子抜けでもあったが、公判も淡々と進んだ。

 検察側から300点余りの証拠品が示された。その中には山中被告が所持していた、収支を記録したもの、といういわゆる“山中メモ”と思われるものもあった。弁護側不同意のものは、開示しなかったようだが、それは今後の証人尋問などで明らかにされることになるだろう。

「検察側は証人17人も用意しているそうです。元組員らも含まれていると思いますが、もしかすると建設業界やパチンコ業界の関係者もいるかもしれません。みかじめ料の実態がどこまで解明されるのか分かりませんが、興味深いものになるのではないかと思っています」(同)

 野村被告の公判はまだまだ続く。今後10年、15年は続くだろう。野村被告の冷静な態度はその覚悟の証か、「ヤクザ」トップのプライドか。それともいつか態度を豹変させて凶悪性を露呈させてしまうのか。検察と工藤会の戦いははじまったばかりだ。

 

2017年10月17日(火)

「工藤会捜査」野村総裁の裁判が握る「組織の命運」と「事件の解明」

 福岡県警本部長に高木勇人警視監が9月7日に就任した翌日、清水建設社員銃撃事件が着手。福岡県警による工藤会壊滅作戦は着々と進んでいる。そんな中、10月31日に工藤会総裁の野村悟被告の裁判が行われる。この裁判が今後の工藤会捜査に与える影響は決して少なくない。工藤会が一気に崩壊しかねないのだ。

2017年09月15日(金)

「工藤会元幹部」無期懲役求刑の陰にある「検察」と「工藤会」の心配事

 工藤会中田好信被告に対する論告求刑公判が9月4日に行われた。検察側から突きつけられたのは無期懲役。判例からするとかなり厳しい求刑ゆえに工藤会執行部に動揺が走ったが、検察も求刑したものの、退けられる可能性もあると危惧している。

2017年09月08日(金)

工藤会幹部の逮捕でピリオドが打たれるか「工藤会VS清水建設」の因縁

 6年前に清水建設の従業員の男性が何者かに銃撃を受け軽症を負った事件で、本日8日、午前に工藤会の幹部ら数人が殺人未遂の容疑で逮捕された。工藤会と清水建設はそれ以前から揉めており、ある意味因縁のある事件だった。マスコミではあまり触れられていないが、一体両者の間に何があったのだろうか。

2017年08月25日(金)

「工藤会頂上作戦」著手から3年で注目される「未解決事件」と「他組織の犯罪」

 かつて、福岡県警総出で行った捜査がある。工藤会頂上作戦だ。その着手から来月11日でちょうど丸3年。節目となる来月、残された未解決事件に着手するのかどうか注目されている一方、別の暴力団の動きも注目されている。

2017年06月02日(金)

「工藤会」14人逮捕で「マスコミ」が迷走したワケ

 6月1日から2日にかけて、工藤会幹部ら14人が逮捕された。県警が組織犯罪処罰法違反容疑で工藤会組員らの逮捕状を取ったという情報は各マスコミはつかんだものの、何の事件での逮捕状なのかが分からなかった。なぜ記者たちは右往左往したのか。

2017年05月02日(火)

「神戸山口組」が分裂!「任侠団体山口組」が結成されたワケ

 神戸山口組が割れた。山口組は六代目山口組と神戸山口組、そして神戸山口組から割れた新組織「任侠団体山口組」の3つに分裂したことになる。六代目山口組に反旗を翻したはずの神戸山口組がなぜ、また分裂することになったのか。

2017年04月21日(金)

「3億8000万円強奪事件」で見えてくる「犯罪天国」の拠点としての「福岡」

 昨年の博多駅で起きた6億円分の金塊強奪事件に続いて、今度は天神で約3億8000万円の強奪事件が起きた。強奪された被害者は東京在住の貴金属店勤務で、引き出したお金は金塊の買い付け資金だったという。またしても金塊――そして逮捕された約7億円を所持していた韓国人グループ。いま、福岡では何が起きているのか、闇の金塊事情と隣国の犯罪に迫る。

2017年03月24日(金)

「工藤会事件」地裁が認定した「トップの共謀」の危うさ

 22日、福岡地裁で注目の裁判の判決があった。被告は和田和人元工藤会組員。工藤会トップの関与の有無が焦点となっていたが、判決では関与を認定。工藤会壊滅を掲げてきた福岡県警はそれを聞いて大はしゃぎ。ある捜査員は「これ以上ない判決」とホクホク顔だが、単に運が良かっただけ。そこまで喜べる状況では決してないのだ。

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