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ある産廃業者の告発 第二弾(下)
2023年12月26日(火)

 もうひとつ、処理施設処理実績報告書に疑問が残る企業がある。福岡産業開発(株)である。

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 積水ハウスから出た産廃のほとんどが再生利用されていることになっているが、必ず再生できないものが含まれているはずだが、埋立処理したものがまったくない。また、廃プラスチック類はすべて宇部興産で処理していることになっているが、宇部興産は硬質プラスチックやゴムクズ、塩素系の軟質プラスチックの受け入れは行っていない。つまり、すべての廃プラスチックを宇部興産で処理しているというのは虚偽ということになる。

 他にもFDSという処分場に産廃を運搬しているにもかかわらず、それが記載されていない。そもそも、ほとんどが再生利用されていることになって。産廃にはリサイクルできない廃棄物が必ず含まれており、埋立はごくわずかしかない。これも非常に不自然である。

 前回も役所のチェック体制の不備について指摘したが、その後、役所が調査した形跡はあったものの、何をどうチェックし、不備があった業者については処分したのかどうかさえ聞こえてこない。

 前述したように、業者はルールに基づいて報告書を提出しているが、報告されているものを見ると、その記されたものが適切なものなのかどうか、チェックしていないのではないのかという疑問が強く残る。

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 産廃関係者はこう話す。

「提出書類をひとつひとつチェックしないのなら、提出する意味がない。自分らは決められた通り、正直に誠実に書類に不備がないかチェックしたうえで提出しているのに、これでは、場が正直に書類を作るのがバカバカしく思えてくる」

 監視する者、つまり役所だが、そういうチェックを行う者がいなければ、ルールを守らない者がきっと出てくる。ルールを破る業者が次々に出てきたら役所側は一体どうするのか。これは役所側の責任であり、怠慢であるのだ。

 

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