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カテゴリ: ダストワールドクリーン

2023年07月04日(火)

福岡県外から宮崎県の産廃処理場に大量搬入の実態を追う(後編)

 中編で、“福岡県産”以外の産廃が宮崎県のダストワールドクリーンに運び込まれていることがトラックの追跡調査で判明したが、ダストワールドクリーンには他にも、熊本県の(有)安藤建設が福岡県産以外の産廃を持ち込んでいることが分かった。

 また、前編で無限環境ビジネスが条例違反をしたことを一部のネットメディアが報じたと記したが、この無限環境ビジネスは条例に違反したため、5年間は搬入できないはずだが、5年を待たずに搬入していることも分かった。

 宮崎県はこの2社にどのような許可を与えているのだろうか。特別な許可でも与えているのだろうか。

 実際、宮崎県の宮崎県環境森林部循環社会推進課に尋ねると、以下のような返答だった。

———————–

 本県では、県外で発生した産業廃棄物の搬入を原則として禁止しており、排出県で処理する施設が不足している等、真にやむをえない場合に限り、例外的に九州内で発生した産業廃棄物のみ、事前協議の上、承認しています。 安定型最終処分場については、九州内において福岡県のみ処理能力が不足していると認められることから、福岡県内で排出された産業廃棄物に限り承認を行っています(福岡県以外で発生したものを、福岡県で中間処理等行い、本県に搬入することは認めていません)。

———————–

 特別な許可を与えているのか?という質問に対しては、

———————–

 該当する法人の競争上又は事業運営上の地位を害するおそれがあるため、「宮崎県情報公開条例」に準じて回答できないものでありますが、御提供いただいた情報について、今後も事実確認を行うとともに、違反が確認できたものについては適切な指導を行ってまいります。

———————–

 しかし、これでは答えになっていない。そこで「指摘した個別の企業に対して、どのよな許可を与えているのかは答えなくていいので、許可を与えているか否かは“把握”しているか?と質問したのだが、回答は、「本県への事前協議の上、真にやむをえないと認められるものについては、承認をしております」、「本県への県外産業廃棄物の搬入が行われるわけですが、なかには本県の承認を得ずに県外産業廃棄物を搬入する事案もあり、そういった事案に対しては本県による指導等を行っております」というもので、まったく要領を得ていない。

 結局、県がはっきり回答しないため、なぜ地方から直接、宮崎県に産廃が持ち込まれているのか、真相は分からなかったが、行政の不透明さを払拭し、なぜ県外から産廃が持ち込まれているのか、宮崎県はハッキリさせるべきではないだろうか。

 

2023年06月27日(火)

福岡県外から宮崎県の産廃処理場に大量搬入の実態を追う(前編)

 ある読者から「福岡県以外で発生したゴミが宮崎県に持ち込まれている」との情報が寄せられた。以下はその寄稿文である。文章は多少手を加えてあるが、記事として成立しているため、内容はほとんどそのままである。

  様々な県で発生した産廃が九州に集まっているのをみなさんはご存知だろうか?

 実は、現在、宮崎県の(株)ダストワールドクリーンが運営する安定型処分場に、福岡県以外から産廃が持ち込まれている。

上はダストワールドのHPのスクリーンショット。下は同社の正面

上はダストワールドのHPのスクリーンショット。下は同社の正面

 宮崎県は、原則として福岡県内で発生した産廃(中間処理をしたもの)のみの受け入れを許可してるが、許可にあたっては様々な決まりがあり、産廃の量や内容、発生過程や搬入経路など、細かく提出しなければならないことになっている。

 福岡県内の産廃だけを受け入れている宮崎県になぜ、全国から産廃が集まっているのか。それは、福岡県が九州で唯一県外の産廃を受け入れているからである。

 つまり、福岡県以外で発生した産廃を、一旦福岡に運び入れることによって、産廃の“産地偽装”が行われ、宮崎に流れ込んでいるというわけだ。

 事実、2019年、福岡県北九州市の「無限環境ビジネス」が、大阪府や山口県で排出された産廃を自社の中間処理場を経由してダストワールドクリーンに搬入していたことが、一部のネットメディアで報じられたことがある。このようなことが現在も起きているのだ。

 なぜ、このようなことが行われているのか。

 ある業界関係者は、以前から宮崎県には指摘してきた、という。

「調査をしていないのか、まったく対処する気配はない。見て見ぬふりをしているとしか思えない。福岡県では毎年、産廃業者を集めて宮崎県が講習会を開くのだが、まじめにやっているほうがバカバカしい。講習会をやる前に、福岡県以外から産廃が持ち込まれている実態を調査しろと言いたい」

 仮に監視する側の県が、まともに調査していないとしたら、それは問題だろう。そもそも、現場でどんなことが起きているのか。次回、その実態に迫りたい。

 

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