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カテゴリ: 官製談合

2024年10月18日(金)

「宮崎県串間市官製談合事件」のウラにいた重要人物が浮上

 昨年11月、宮崎県の串間市が発注した消防庁舎新築の設計業務の入札をめぐって、特定の業者に有利な取り計らいをしたとして、宮崎県警は副市長と業者4人を逮捕したしたのだが、逮捕を免れたものの、この事件の裏側にもうひとり重要人物がいた。

 この事件で逮捕されたのは、副市長の福添忠義氏、大王工業代表取締役の堀口三千年氏、久米設計九州支社長の高崎強氏、同社OBの平野満哉氏、設計会社ランドブレインの社員喜多竣平(いずれも当時の肩書)である。

 もともと、この串間市という地域は政治と地元財界が密着してきた地域だ。かつて市長を務めていた鈴木重格氏の後ろ盾と言われていたのは、原発利権をほしいままにしてきた地元有力者だったし、前述した談合事件で逮捕された堀口氏や、宮崎県商工会議所の会頭が県政影響を与えてきた。

 この堀口氏や会頭と昵懇だったのが、逮捕された久米設計の高崎氏だった。この高崎氏がこの事件のキーマン的存在なのだが、もうひとりキーマンがいた。それがA社のM氏である。このM氏も高崎氏同様、堀口氏や会頭と関係が深かったとされる。

 高崎氏とM氏は所属する会社こそ違うが談合仲間。この2人の“談合屋”は周囲にその関係がバレないように、どちらかが入札に参加すると、片方は参加しないという方法をとっていた。

 2人はの関係は談合の先輩後輩の関係で、M氏は高崎氏のアニキ的存在。久米設計が談合で落札した案件にもM氏が関わることもあった。一体どういうことか。

 設計図書には、特記仕様書というものがある。工事の範囲、工程や取付方法などとともに各材料の仕様、グレード、品質、参考メーカーなども記してある。つまり、自社製品の建材などを使用して欲しい会社は、設計会社に売り込んで、この特記仕様書に書き込んでもらうのだ。通常なら、久米設計の受注案件に自社製品を使用して欲しい企業は久米設計に売り込む。しかし、M氏は久米設計の高崎氏のアニキ的存在である。必ずしも高崎氏に売り込まなくても、M氏に売り込めば久米設計の受注案件に関わることができたということなのだ。この官製談合事件も、久米設計受注案件にМ氏が絡んでいたことが発端で発覚したと言われている。それほど深くこの事件にはM氏が関わっていたのだ。

 高崎氏とM氏が関わってきた官製談合は他にもあるとされていたが、他の談合は証拠が積みあがらなかったのか、串間市の官製談合事件だけが立件できたようである。だが、M氏が久米設計ではなくA社だったからか、立件できるほどの証拠がなかったのか、逮捕は免れた。しかし、A社内では少なからず問題となったようで、左遷されてしまったようである。

 

2019年04月05日(金)

組織ぐるみの裏金作り!?根が深い「九電工事件」

 どこまで伸びるのだろうか――今、京築地区で持ち切りの噂は築上町発注のし尿処理場工事をめぐる官製談合・汚職事件だ。もう選挙などそっちのけ。3日に事件の中心にいる九電工の元本社営業部課長が逮捕され、事件はさらに広がりをみせようとしている。

2016年04月15日(金)

アテがはずれた!?「八女市官製談合事件」のその後

 田川郡福智町のカラ出張の捜査などで活躍する県警の捜査2課。その捜査は事件の入り口で、他にも数人が事件に関係していると言われており、大きな事件になりそうな予感である。その一方で、少し前に起きた八女市の官製談合事件だが、どうも県警の思惑が外れてしまったようである。

2016年03月29日(火)

八女市職員逮捕「官製談合」事件に「疑義」の声

 県警2課が超多忙を極めている。先週24日、田川郡福智町の職員逮捕に続き、28日は八女市発注の災害復旧事業を巡り、落札可能な金額を漏らして意中の業者に契約させたとして、発注側の八女市の職員と受注した企業の社長が逮捕されたのだが、この逮捕、多少の疑義が残る。

2014年06月10日(火)

「みやま市官製談合」県警立件見送るも残る「市長への不満」

 福岡県みやま市、と言われてもあまりピンと来ない向きも多いだろう。07年に3つの町が合併して出来た柳川市や大牟田市に隣接する長閑な土地だ。犯罪らしい犯罪が起きないこの土地に知能犯や汚職などを扱う県警本部の捜査2課の刑事が柳川署に集結した。官製談合が行われたというのだ。

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