カテゴリ: 小堤千寿
「参院選」堀県議・大家候補の集会に「呼んでない」武田議員が出席したのはなぜか?
先日の18日、コスメイト行橋で行橋選挙区選出、堀大助県議の県政報告会が開催された。参院選まで一か月を切ったこの時期、参議院候補大家敏志参議員も出席し、有権者に支持を訴えかけたのだが、そこになんと反麻生の武田良太衆議員が現れたのだから、事情を知る関係者は凍りついたという。
「統一地方選総括」vol.2 武田包囲網で敗北?「行橋選挙区」激戦の結末
今回の統一地方選挙でもっとも注目を集めたのは、さながら戦場と化した福岡11区だ。福岡統一を目論む麻生太郎副総理に公然と刃を向けるのは、ここを根城とする武田良太衆議員。なかでも麻生軍の堀大助候補と武田軍の小堤千寿候補の戦いは熾烈を極めた。小堤陣営優勢かと思われたが、土壇場で堀候補の勝利。地元有権者は「武田軍の落城は近いのか」と呟いたという。なぜ武田軍は敗れてしまったのか。
統一地方選「県議選行橋市区」麻生VS武田の戦いで起きた石破前幹事長「来福騒動」
統一地方選の告示がされ、決戦の火ぶたは切られた。我々が注目するのは「麻生VS武田」の主戦場のひとつでもある県議選行橋市選挙区。麻生太郎副総理が支援する堀大助候補と武田良太衆議員が支援する小堤千寿候補の一騎打ちだ。これまでにも増して戦いは激化しているのだが、ここに石破茂前自民党幹事長を巻き込んだものだからスッタモンダの騒動が巻き起こっているのだ。
統一地方選「行橋選挙区」武田派の猛攻で「麻生」「県連」がひざまずく日
21日、自民党福岡県連の年次大会で警察沙汰にもなった武田良太衆院議員派の11区の反乱(記事参照)は、少しはガス抜きにもなったかと思いきや彼らの怒りは収まらず、11区での武田派の絶対勝利を掲げ、必勝体制を築きつつある。とりわけ11区の核ともいえる行橋市選挙区では、前回補欠選挙の遺恨もあって、武田派の小堤千寿候補の動きが活発だ。対する現職の堀大介候補も前回票の積み上げを狙っているが、どうやら苦戦しているようである。
統一地方選「県議選行橋選挙区」注目が集まる「消えた5000票」の行き先
我々が度々記事にしてきた武田良太議員VS麻生太郎・蔵内勇夫連合の戦い。統一地方選挙でこの構図で戦いが起きるのが、豊前市、京都郡、行橋市、田川市、田川郡の5つと言われている。その中で最も激戦になると見られているのが行橋だ。昨年4月に行われた行橋地区の県議補選でも同じ構図で戦いが行われたが、この時、本来投票されるはずだった5000票が突然“消えて”しまった。そのため票読みが大きくハズレてしまったわけだが、統一地方選ではこの消えた5000票に注目が集まっている。
須恵町長選挙に波及!?県議補選「小堤・武田軍」敗退の「行橋ショック」
行橋市県議補選の結果は、堀大助候補が1000票あまりの差をつけて小堤千寿候補を撃破したが、この補選は異例づくめだった。両陣営には、麻生太郎副総理と武田良太防衛副大臣を総大将に、まるで国政選挙並みの布陣を敷いてのガチンコの戦いだった。にもかかわらず、投票率は約30%とかなり低い。3月に行われた行橋市長選挙は51%で、勝利した田中純氏の得票数は1万4000以上獲得しているのだが、堀氏の得票数は1万に届かいない。どうやらそのウラには公明党の「ある判断」があったようだ。それは須恵町にも響きそうだというから穏やかではない。
行橋県議補選で激突!「関ヶ原」と化した「麻生軍VS武田軍」
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13日に投開票を控えた行橋選挙区県会議員補欠選挙はさながら関ヶ原の合戦の様相を呈してきた。東軍が麻生太郎率いる堀大助候補ならば、西軍は武田良太率いる小堤千寿候補だ。序盤、戦いを優位に進めていたのは堀だった。あろうことか自民党青年部長の小堤を差し置いて自民党県連本部推薦を受けたからでもある。(本誌参照)麻生の人気、武田と県連の溝、行橋市長選のゴタゴタなど、武田軍はあまりにも不利。今回は堀が勝つか、と思ったのもつかの間、武田軍は票固めのブルドーザーと化して猛反撃。終盤に来て五分と五分。戦いの行方はまったくわからなくなってきた。
堀の県連推薦を知って激怒した武田の動きは早かった。「県連がならぬなら」とばかりに自民党行橋市部の推薦をもぎ取った。そして親交のある太田昭弘国土交通相を通じて、地元公明党の支持を取り付けるとともに、元参議院のドンといわれた村上正邦を通じて建設業界を固めたのだ。
「元々、行橋の建設業者は武田支持派と中間派に分かれています。中間派はどちらかに着くか決めかねていたところに村上の指示が飛んだので、一気に武田・小堤支援体制が出来上がりました」(地元建設業者)
これまで11区で激烈な選挙を戦い抜いてきた武田良太である。ズルズルと負けることはないだろうとは思われていたが、ここまで力を発揮するとは。地元関係者も思わず感嘆の声を漏らしている。
もちろん、堀もそんな状況を指を咥えて見ているわけではない。彼もトヨタ自動車、ニッサン自動車などの組合票固めに入った。当初、地元連合系では民主党の吉村敏男幹事長のお膝元である自治労を除いては、選挙へ取り組みの鈍さが目についていたが、ここにきて歯車が回り始めた。
「トヨタには麻生太郎さんの息子、将豊さんがいます。彼は麻生さんの後継者と言われていて、年末年始には麻生さんと選挙区の主なところを回っていたぐらいです。そういう縁もあってトヨタと麻生さんは仲がいいんですよ。堀支持で動いてくれと言われれば動かざるを得ないでしょう」(地元記者)
県連もやっきだ。北九州地区の県会議員などを投入して、堀当選のために武田陣営になびいた地元自民党支持有力者の切り崩し工作を積極的に行っている。さらに農政連(緑友会)も農協票を中心に、堀支持を訴えて活発に動き始めた。
「前回の市長選で田中現市長と戦って敗れた岡田元県議が緑友会県議団に属していました。緑友会としては、席が空いてしまったため、そこに堀さんを座らせたいんですよ。当選したら緑友会に入る予定だから必死ですよ」(農政連関係者)
選挙戦は五分五分だが、武田軍が若干優勢という声もある。その声が耳に入ったのか、4月9日、総大将の麻生副総理が街頭演説をするという。ここで一気に麻生軍が優勢に転じればいいが、これで負けたら目も当てられない。関ヶ原では東軍が勝利したが、行橋ではどちらに軍配が上がるのか、両軍の威信をかけた戦いはいよいよ佳境を迎える。(文中敬称略)
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