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カテゴリ: 福岡市長選挙

2014年10月10日(金)

「福岡・北九州市長選」麻生を支えた立役者たちが見据える「武田良太」との戦い

 昨年の10月8日にスタートした「メディア政経9」ですが、おかげさまで1年続けることが出来ました。皆様のお力添えがあっての我々です。心より感謝申し上げます。これからも、よりよい記事をご提供させて頂くべく日々精進いたしますので、今後共何卒よろしくお願い申し上げます。

《1週年ということで無料公開させて頂きます》


 注目される福岡市長選と北九州市長選だが、両選挙とも自民党は分裂選挙になりそうだったが回避されたようだ。

 福岡市長選では、元市議の北嶋雄二郎氏が立候補を表明したことによって、反高島市長の市議たちが結集しようとしたのだが、県連の締め付けによって断念。県連も市議会も高島市長を支援することでまとまった。

 前回報じた北九州市長選では、独自候補擁立派と北橋市長推薦派で市議会自民党は割れていたが、単独推薦することで分裂を回避、一本化がなされた。

 これら、自民党がひとつになるためには、ある政治家の協力がなければ実現しなかっただろう。

 蔵内勇夫県議団長だ。

 福岡市長選で、北嶋氏の元に反高島派の議員が結集しようとしていたことは前述したが、これを阻止することに大きな役割を果たしたのが蔵内県議だったと言われている。そもそも高島市長の後ろ盾は麻生副総理だが、高島市長に反感を持つ財界、政界の重要人物に頭を下げて回り、麻生副総理を支えたのは蔵内県議だった。

 北九州市長選の時も同様だ。麻生副総理が独自候補擁立をぶち上げたものの適任者がいなかったため、北橋市長を単独推薦するという奇手を使ったわけだが、これを実現出来たのは、北九州市議の重鎮、片山尹氏との太いパイプを持つ蔵内県議の働きがあればこそだ。やはりここでも麻生副総理のメンツを守ったのは、やはり蔵内県議だったと言える。

 これら表層だけを見れば、麻生副総理と蔵内県議は蜜月関係のように思えるが、そこまでの関係ではない。決定的に対立した過去がある。それは2011年の福岡県知事選挙の時まで遡る。

 福岡県知事選挙に立候補を表明した蔵内県議に対して、麻生副総理は現在知事の座にある小川洋氏を推し立てて対抗した。

 自民党県連本部の推薦を得た蔵内県議に対し、麻生副総理は分裂選挙も辞さずという構えを示して、蔵内県議を立候補辞退に追い込んだことは有名な話である。その後、2人は手打ちをしたと囁かれてきたが、それでも2人の間には隙間風が吹いていた。

 ところが武田良太衆議院議員の県連会長時代に2人は接近する。

 会長としての権威を振りかざし、人事はもとより、衆議院選挙や県会議員補欠選挙での候補者選定においても横車を押す武田氏を会長から外すことを麻生副総理と蔵内県議は画策。後任に松山政司氏を推すことでも2人の意見は一致した。現在の「武田VS麻生・蔵内」という図式が県自民党で作られたのは、この時からだ。

 麻生副総理と蔵内県議は互いに同盟関係ではある。だが、腹を割って打ち解け合うほどまで関係は深くない。探りあいは今でも続いているのだ。

 北九州市長選ではその弊害が出た。麻生副総理が打ち出したものの、いっこうに決まらない独自候補擁立。秘策はあるのか。互いの腹を探りあう膠着状態が続いたが、それを打破した政治家がいた。大家敏志参議員だ。

 大家氏は県議時代、反主流派、つまり反蔵内派だった。ところが反主流派がバラバラの状況に陥り、蔵内派に転身。その後、蔵内氏ら県連執行部の決定によって、前々回の参議院選挙の候補者に選ばれ当選。それ以降、蔵内氏とは盟友だ。

 麻生氏と蔵内氏の間に入り、潤滑油となることによって両者と話し合い、麻生副総理の顔をつぶすことなく自民党をひとつにまとめあげたのだ。

 麻生、蔵内、大家の3議員の歯車がうまく噛み合ったからこそ、自民は分裂を回避したと言える。

 だが、この3者が手を携えた目的は、単なる分裂回避だけだったのだろうか。そこには、ある目的が透けて見えはしないか。

 山崎拓、古賀誠と次々に大物議員が政界から卒業していく中、麻生副総理も卒業は近い。その麻生副総理の座に狙うのは武田良太氏だ。

 武田氏に対抗するのは、先に触れた麻生・蔵内連合だ。そこに大家氏も加わるかも知れない。彼らの戦いは必ず激化する。福岡市、北九州市の2つの首長選で分裂を回避させたのは、武田軍との今後の戦いのための地ならしなのかも知れない。

2014年09月19日(金)

福岡市長選挙 vol.12――「高島は任期途中で失脚する」と読んで出馬する「吉田」「北嶋」両候補

 福岡市長選は混迷の度合いを深めてきた。北嶋雄二郎氏が出馬を表明、これで候補者は、高島市長、吉田宏氏、頭山晋太郎氏、嶽村久美子氏を含めて5人となった。高島市長圧勝と言われていた市長選だが、思ったより市民の不満の声が大きく、それが候補者乱立につながったようだ。とはいえ、高島勝利の可能性は依然として高く、他候補者は厳しい戦いを強いられそうだ。なのになぜ挑むのか。そこにはある思惑が見え隠れするのだ。

2014年09月09日(火)

福岡市長選挙 vol.11――鮮明になった「高島派」VS「反高島派」に散る火花

 高島宗一郎市長の疑惑を糾弾する新聞がバラ撒かれている。発行元はデータ・マックス。「NET IB NEWS特別号」と題されたこの新聞は、中央区、早良区、城南区など広範囲にポストティングされているようだ。その数、40万部というからかなり大規模なものと言える。主な内容は女性問題と公費出張問題を追及するものだが、内容の真偽はさておき、この新聞の影響か、単にタイミングが重なっただけか、団体などが高島市長に対して支援するか対抗するか態度を鮮明にし始めた。これによって立候補を表明した吉田宏前市長に追い風が吹きそうだ。

2014年08月22日(金)

福岡市長選挙 vol.10――「太田誠一」出馬断念のウラで動いた「麻生太郎」

 選挙とは生き物である。福岡市長選が近づくなか、日に日に高島宗一郎市長への批判が高まっていた。市議会や経済界の一部が反高島の動きを見せた上、元衆議員の太田誠一や山崎拓などの引退組も「高島市長は不的確」「福岡にふさわしい市長が必要」などと高島市長を批判していた。これらを背景に出馬を目論んでいたのが太田誠一氏。9月にも正式に出馬表明すると見られていたが断念してしまった。そのウラにはやはり麻生太郎副総理がいたのだ。

2014年08月01日(金)

福岡市長選挙 vol.9――高島市長圧勝に「黄色信号」思わぬ「強敵」現る

 竜頭蛇尾の顛末になろうとしている北九州市長選挙の候補者選びと対照的に高島宗一郎圧勝で何の風も吹かないといわれていた福岡市長選挙に嵐が吹き荒れそうだ。その台風の目となりそうなのが、かつて我々も「なんの冗談か」と記事にした、あの太田誠一元代議士だというから驚く。「政治家として終わっている」とマスコミからも評され、出馬したところで惨敗するのは目に見えていると冷ややかな視線を送られていたが、とんでもない。財界や県連が熱い視線を送り、太田元代議士への支持が急速に広がりつつあるのだ。

2014年07月01日(火)

福岡市長選挙 vol.8――高島市長の「自民党反対派」と「良からぬ噂」

 高島宗一郎福岡市長の出馬表明はまだない。当初、自民党県連は6月30日の定例市議会最終日に表明するというスケジュールで動いていたが、「表明は遅ければ遅い方がいい」という高島市長の意向が働いたようで、どうやら9月までお預けとなりそうだ。出馬表明は確かに遅い方がいい。新聞各社が採点すべく市政を振り返る過程で、忘れかけていたスキャンダルが再燃しないとも限らない。そこを足がかりにして力を見せたい反高島派勢力だが、どうもイマイチなようで・・・

2014年04月29日(火)

福岡市長選挙 vol.7――選挙を前に敵前逃亡?の「民主党」

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GWのため、次回、次々回の更新をお休みします。
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 11月の福岡市長選挙まで約半年。高島宗一郎市長が再選を目指しており、特にスキャンダルない現在、経済界を中心に高島支持は固く、足元は盤石だ。気なるのは、高島市長に誰が挑むかだ。自民党内にも反高島派がおり、対立候補の擁立を模索する動きもあったが、すっかり消えてしまった。そこで注目されるのは、民主党が対立候補を立てるかどうかだ。しかし、どの候補者も帯に短しタスキに長し。困った民主党は何を血迷ったかとんでもない奇策を打ち出した。

2014年04月01日(火)

福岡市長選挙 vol.6――大マジメに出馬を狙う意外な大物元議員

 エイプリルフールということではないが、とんでもない話が入ってきた。
 福岡市長選は有力な対抗馬が出ないまま、高島再選ほぼ確実という見方が各所で強まっている。ところがあるベテランの現役国会議員が福岡の選挙好きの司法書士事務所を訪れ、「この人が出たら情勢はどうだろう?」とある議員の名前を漏らした。その人は福岡県人なら誰もが知る有名人だ。しかし、いくらエイプリルフールとはいえ、あまりにもバカげている。我々も冗談だろうとこの話を受け流そうとしたのだが、取材を進めると、マジもマジ、大マジメ。情報収集もすでに始めているという。

2014年03月14日(金)

福岡市長選挙 vol.5――「高島陣営」と「反高島陣営」に両天秤をかける「福岡有名財界人」

 福岡市長選挙まであと8カ月。高島宗一郎市長の圧倒的優勢が固まりつつある。対立候補になるのではと期待された北嶋雄二郎市議、新開祐司衆議員の二人が、「高島強し」の世評を前に、市長選には出馬しないという意向を周囲に漏らし始めた。しかし、選挙は水物。何かの拍子で状況がガラリと変わることがある。そんな時のために双方に笑顔を振りまいているのが、かつて福岡市政を牛耳ってきたとまで言われた有名財界人だ。高島、反高島サイドに巨額のお金をバラ撒いていたという。

2014年03月04日(火)

新開裕司議員が見せつけた「高島市長の対抗馬」になりえる動員力

 高島市長にまたひとつ頭痛の種が出来たようだ。次期市長選に新たな市長候補の誕生を予感させる出来事があったのだ。それは2月28日、ホテルオークラで開催された新開祐司衆議院議員の「感謝の集い」と銘打ったパーティー。会費1万円ながら参加者は1000人にも及んだ。新開本人は、国会審議の真っ只中のため参加しなかったにもかかわらずだ。次期市長選挙に新開議員を推す声は以前からくすぶっていたが、このパーティーの成功は新開議員が高島市長と闘えることを十分に示した。新開市長待望論がにわかに吹き出しそうな気配である。

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